ガンから生還した僧侶 -2 [ガンから生還した僧侶]

杉浦清始さんの病名は悪性リンパ腫。これは血液の癌で、具体的に腫瘍というものがありませんから物理的に取り除く方法がないそうです。リンパ系組織は全身を巡っているため全身に発生すると言う厄介なものらしいです。

病状は深刻で、お腹が大きなスイカ一個分膨れ上がり、病室に横たわっている状況。(といっても、当時私は杉浦さんとは疎遠で、癌で倒れたと言う話を聞いた程度。後に本人とお見舞いに行った人から話を聞くことになります。)

日頃「私は宇宙の法と直結している僧侶だから、私はガンや大病で死ぬことはない。」と豪語してきた姿を見てきた私は、その信仰や生き方に疑問を感じました。

これは本人から直接聞いた驚きの話ですが、病室で横たわっている時に

「こんな苦しい思いをして横たわって病気と闘っているなんてばかばかしい」

と思い、大好きなダイエーホークス(現在はソフトバンク)の試合を東京ドームに見に行ってしまったそうです。
病院には適当な嘘の外出届を出して(お坊さんなのに・・・)。しかも帰りはお店に入って自分が好きなものを食べて帰ってきたそうです。

 「医者がガンですと言って「ああ、もうダメなんだ」と思ったら、そうなるんです。」
 「医者が死ぬと言ったからといって、治らないと言ったらからといって、
   本当にそうなるかどうかなんて誰にもわからない。」
 「この宇宙に絶対なんて事はないんです。」

ガンからの生還後、杉浦さんは私にそう話してくれました。

 「病気になったらその状況を楽しめばいいんです。」

え、え、ちょっと待って。病気を楽しむって・・・。

だって実際には、自分が風邪を引いて熱で苦しんでいるぐらいのことでも、楽しいなんて思えないでしょ。

ましてや癌で苦しんでいる状況では、「何とかこの苦しみから逃れたい」「生き残りたい」「健康になりたい」と思うのが人間ではないでしょうか。

でも、杉浦さんは続けます。

 「今を楽しめなければ、この先も楽しい人生なんてないんですよ」
 「自分が癌で死ぬなんて事はありえない。」
 「宗教なんて超えて、私自身にはまだ役目がある。
   私が正しければこの宇宙が放っておくことがない。」
 「ただ、イキキワクワクと今を生きることです」

言っていることは判るけど、当時の私には理解不能。
自分の生活に置き換えて、金銭的な問題や人間関係など「そうは言っても現状は」と言わざるをえません。ましてや、それを楽しみなさい、といわれても。。。

信仰はいらない、宗教はいらない、と言う杉浦さん(お坊さんなのに・・・)。
自分自身が生き証人となるため、癌と戦わずに楽しみ始めました。
はたして杉浦さんの病状はどう展開していくのでしょう?

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