人生暇つぶし 2 [人生暇つぶし]
退屈を持て余すと人間はどうなってしまうのでしょう?
退屈と言うのは「やる事がない」という事です。退屈してやる事が無くなったら、生きていても死んでも同じ、自殺してしまう人がいるのです。退屈で自殺するなんてちょっと考えられないかもしれませんが、何もする事がない事って、実は苦しいんですね。
そこで多くの人は暇つぶしを始めます。
もう5年も前の話になりますが、あるゲーム会社に一本の電話が入ったそうです。話しの内容は「買ったゲームが面白くないから返金して欲しい」との事。
宣伝も大々的にして、ゲーム雑誌でも評価されているゲーム。期待して買ったのに自分の思うところの内容ではなかったのでしょう。
製品その物に欠陥があってゲームが出来ないと言うのなら、返品や交換にも応じられますが、ただ「面白くない」では企業も要求に応じられないでしょう。
それから電話の主は、毎日1時間以上、1ヶ月に渡って同じ電話を繰り返したそうです。
話は変わって、ある公園での出来事です。利用している人同士でトラブルがあったそうです。どんな事で話がこじれたのかは、詳しく分かりませんが、一方の女性から市役所に電話が入ったそうです。「相手の女性を公園へ来れなくしてほしい」との話。
もちろん市役所はそんな事が出来るはずもありません。個人のトラブルは当事者同士で解決してほしい事を伝えると、
「公園を作って場所を提供しているのは市なのだから、公園という原因を作った市に責任がある。」と主張して、市役所が対処するのが当たり前だという電話を1ヶ月以上に渡ってかけてきたそうです。
「もっと他にする事がないの?」「そんな事をしていて楽しいの?」と思うような話ですが、渦中にはまってしまうと、誰もがそんな事に、人生の暇つぶしをしてしまうかもしれません。
「あいつは許せない」なんて、過去の事をずっと引きずってしまうような事はないでしょうか。
ここでは、この電話の話は、どちらが良いか悪いかは関係ありません。
電話の主は、自分では気づいてはいませんが、そのような事に時間を使っている間は、暇つぶしを楽しんでいるのです。常にそういう話し相手を探しているのかもしれません。
話すという事は、自分の意見を聞いてほしい、同意してほしい、分かってほしいという事です。
正しいと思っている人ほど、「私の考えは受け入れられていない」という思いが強いため、相手を説得するような自体を招きます。あるいは、自分で勝手にそういう事態だと思い込んで、主張を繰り返すようになります。
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