甘えられない 3 [人生劇場]
エネルギー交換は、「相手を尊重し、褒める」という行為です。自宅に帰ってきた子供を見て「お帰りなさい」と微笑みかけて迎えることは、相手の存在を認めること「あなたそのものが大切なんですよ」という意思表示です。
挨拶をして返事が返ってこなかったら、自分が話しかけても誰も返事もしてくれなかったらとても寂しいでしょう。笑顔なのか、難しい顔をしているのか、相手の顔が気になるのは、自分が受け入れられているか、受け入れられていないかが気になるからでしょう。
誰もがまず、自分の存在を快く受け入れてほしいという願望があります。帰ってきた家族に、挨拶も適当に、「塾に行きなさい」等と自分の話をし始めたら、どうでしょう?
相手を尊重するという事は、「向き合って話しを聞く」「笑顔でいる事」です。たったそれだけの事です。
食事を作らない親が増えています。スーパーで出来合いのオカズを並べた食卓や、コンビニ弁当で済ませてしまうそうです。
もう10年ぐらい前、タレントの大竹まことさんのラジオで話しです。
「ダメなやつも生きてていいんだよ。釣りバカ日誌のはまちゃんも、フーテンの寅さんもダメでしょ。ダメなやつをちゃんと迎えるのが社会なんだよ。それが今の日本にはない。「人間何かしら得意な科目があるでしょ、人間どこかいいところがありますから」、なんて言葉が一番やさしい言葉に聞こえるけれど、無くてもいいんですよ。ダメって普通じゃん。普通に居るんだよ。何もないやつを評価しないっておかしいんだよ。カレーライスを美味いって言えるだけで、そいつは生きている価値があるんだ。大声を出して徒党を組んで、そんなふうにしたいなんて思わないけど、ダメなやつがいるのが社会なんだから。山崎ハコが入院して死にそうになって出てきたときに、「大竹さん何が楽しいか知ってますか?」っていうから[何が楽しい?]と聞き返したら、「息してたら楽しい」って言うんだよ。息して楽しいんだったら、雨が降ったって、葉っぱが落ちたって、お腹が痛くたって楽しいだろう。」
この話を聞いたときは、私にはその意味が分かりませんでした。「カレーライスを美味いって言えるだけで、そいつは生きている価値があるんだ。」って何で?ってね。
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