アスリートに学ぶ2-3(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

実は、骨折を負っての試合出場を遡ること3ヶ月前、昭和45年10月19日から始まった連続フルイニング出場記録が途絶えてしまっていたのです。

当時三宅秀史さんの持っていた当時の日本記録700試合連続フルイニング出場に、あと22試合と迫ったところでしたが、衣笠選手のスランプの為にスタメンから外されてしまったのです。

この時スタメンを外される事になった衣笠選手の荒れようは凄まじいものだったと伝えられています。

記録が途絶えてしまった為の怒りと捕らえる方が多いのですが、衣笠選手は、引退後のインタビューで、「あと22試合だったら出してくれよ、という気持ちはなかったのですか?」という質問をされて、

「そんな気持ちは、もうなかった。これ以上やったら気が狂うと思った。地球が爆発してなくなってくれれば、明日オレは野球をしなくていいのに、と思っていた」と答えています。

根本監督から受け継いだ教えで、自分からは「休ませて欲しい」とは言えない。その判断は監督がする。監督がスタメンで使い続ける限り試合に出場しなければならない。一試合、一試合の積み重ねが新記録に迫っている。

古葉竹識監督は、記録の為に衣笠選手を使い続けても、チームの為に衣笠選手の記録を途絶えさせても、誰かしらに責められる状況の中、衣笠選手をスタメンから外す苦渋の決断を下しました。

スタメンを外される事が決定した衣笠選手の荒れようは、自分のスランプに対する気持ちだったのです。衣笠選手は、当時のスランプの様子を次のように話しています。

「結果が欲しかった。その為に自分を見失ってしまった。ヒットだけが欲しかった。ライトに打てばヒットになる確立が高い。バッターボックスに立つと、ライト打ちの下手なオレが一生懸命ライトに打っている。」

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