天才 -2 [イメージトレーニング方法3]

「いい構えだけで、さあ何でも来い、というのは田淵だけや」と呆れた野村克也さん。楽天イーグルスの監督を辞められてから、テレビで見ることが多くなりました。社会人野球チーム、シダックスの監督時代の話を聞いた人も多いと思います。

シダックスの監督就任後わずか数ヶ月で社会人野球ベーブルース大会で全国制覇。その後、都市対抗野球で準優勝、社会人野球では異例の東京ドームが満員札止。2004年には日本が勝てなかったキューバの五輪金メダルチームに練習試合で完勝。

ところがこのシダックス。専用のグラウンドがありませんでした。調布の工場の原っぱで練習をするという状況。

普通に考えたら、デコボコのグラウンドでは強いチームを作る事はできません。まっ平らなグラウンドと比べて、ボールの跳ね方、転がり方が違います。

高校野球の強豪チームは、予選の決勝戦が行われる球場を借りて練習をすることがあります。甲子園に行くために、決勝戦を行うグラウンドの状態を知るためです。バントしたボールがファールのライン際で切れるか切れないか等、を知るために球場を借り切ります。

社会人野球のトーナメントでも、高校野球でも、負けたら終わり。次に勝てばいいという戦略的な考え方はできません。グラウンドはとても重要な要素です。

私が野村さんのラジオを聞いたのは7年前。就任後の秋のラジオでのインタビューでした。

「まともなグラウンドもないと、良い選手が来てくれないんですよ。シダックスに行ったってまともな練習が出来ないからうちに来い、と競合他社チームに誘われたら皆そっちに行っちゃうんです」

「シダックスの練習場は少年野球と兼用で、少年野球が優先。学校が終わって少年チームが来ると、グラウンドを明け渡さないといけない。」

「打撃練習をすると、パワーがあるからボールがグラウンドの外に出てしまう。そうすると苦情が来るんです。危ないからやめてくれってね。」

野村さんは、「だから勝てない」「だから優勝なんて出来るはずが無い」なんて事は一言も言いませんでした。シダックスの快進撃は前述したとおりです。

多くの人は、「もうこんな歳だから」「お金さえあれば」「もっと政治が良ければ」等と思いがちです。

「現状が違っていればいいのに」と不満に思っていれば、その不満の状況が、また現れてくるだけです。

自分に与えられた状況で、自分の人生が左右されるのであれば、「もっと良いグラウンドが無ければ」「もっと練習時間が無ければ」「もっといい人材が揃っていなければ」、野村監督はシダックスで勝ち上がる事はできなかったはずです。

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