生きているだけで素晴らしい 5 [生きているだけで素晴らしい]


20年前頃から、若者言葉の「ムカつく」、若者が「キレる」を聞くようになりました。テレビでこういった問題が取り上げられると「今の若い者は忍耐が足りない」「我慢が足りない」と言う人がいます。最近の若者は些細なことにも耐えられず、我慢の限度が低いという事でしょう。でも、我慢を教えた所でいつかはキレるでしょう。

「今の若い者は・・・」という言葉はエジプトのピラミッドの中の落書きにもあるそうです。昔から多くの人が、自分の思い通りに人を動かそうとして、いまだにそんなことは出来ないと、理解していないのでしょう。

多くの人が、自分勝手な虚像を見て、相手を見ていないのです。そのような環境で育つと、「妻はこうあるべき」「夫はこうあるべき」「子供は・・・」「生徒は・・・」「会社は・・・」「政治は・・・」と、自分の思い通りにならない相手の欠点探しを始めます。脳は愚痴や不満を探す事がうまくなっていきます。

些細な事でもキレやすいのは、些細な事を我慢する事を知らないのではなく、些細なことだと笑って済ませる事を知らないだけです。「こんな事は大した事じゃない、欠点にもならない、些細なことだ」と笑って済ませてしまえば、相手も笑って済ませる事を学習していきます。

「我慢が足りない」等と言う人は、自分が我慢してきた以上に、笑いかけられたり、褒められたりといった、当たり前のスキンシップを十分に受けてきた事に気付いていないのかもしれません。それだけ幸せなのでしょう。当然のスキンシップを受けてきた人には、スキンシップが足りない人の気持ちが分からないのかもしれません。

全ての教師が、という事ではありませんが「近ごろの先生は出来ない子供の気持ちが分からない」という話を聞いた事があります。なぜなら「大学に行って教師になる資格を取って勉強が出来る人ばかり。教師になる人は頭が良すぎるのです」

「愚痴る」は虚像を見ている事。「褒める」は実像を見ている事。自分が立っている人間劇の実像を見なければ何事も叶いません。

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