何もしない 2 [人生劇場]

ある親子が旅行に行ったときの話です。旅行先まで車で出かけて、着いたのが夕方。ホテルに荷物を置いて一息つくと、主人が「夕食までまだ時間があるから、近くの名所にちょっと散歩に行こう」と家族を誘いました。奥さんも娘も車の移動で疲れてしまったので「夕食まで部屋で休みたい」と話しをしたところ、ご主人の機嫌が悪くなってしまったのだそうです。初日からご主人のイライラのために、せっかくの旅行が楽しめなくなってしまったそうです。

ご主人の心の内を聞くと、「せっかく休みを取って時間を作ってきているのだから、時間を有効に使いたい」という思いが強かったようです。ご主人の旅行の目的は「休む事」や「旅行を楽しむ事」ではなくて、「旅行中に、いかに有効に数多くの予定をこなしていけるか」という事に摩り替わっているのです。自分の思惑通りに人が動かないという事にも、イライラとしてしまった訳ですね。

この話は一例にしか過ぎませんが、「何かをしている」という事に慣れてしまうと、「刺激が無い」「何も無い」という時間を味気なく感じます。

思考は味覚や聴覚といった、人間の重要な感覚の一つです。人の味覚と同じように、思考も、強い刺激を受ける事に慣れてしまうと、「何も無い」という時間を味気なく感じます。6/11、6/12の「言葉が人生を作る」をもう一読してみてください。常に自分の心が刺激を受けていると、何もしていない事に不足感が育つのです。

まずは時間持ちになる事です。自分の自由になる時間がない事は、何事も達成する時間が無いという事です。イメージトレーニングは自分から満足していく事を知る必要があります。一日10分でいいので「何もしない時間」を過ごしましょう。携帯電話の電源を切って、テレビを消して、情報の発信源となるような雑誌や新聞を片付けます。何もしていない時間を贅沢に感じて、訳もなく「ありがとうございます」と過ごします。

時間ができるのを待っていても時間は出来ません。自らが、何もしない10分間に満足して、時間が有る行いをする事で、時間が有るという現実を引き寄せる事ができます。

自分の中に新しい思考習慣を受け入れるトレーニングです。コツは面白がる事です。

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