人生は楽しむ為に生まれてきた 1 [人生は楽しむ為に生まれてきた]

「成功率30%」という言葉を聞いて、どんな事を思い浮かべるでしょうか?

例えば起業する時に、「成功率30%」と言われたら? 社内で自分の企画・提案をした時、10人のうち3人しか賛成してくれなかったら? 多くの人が後込みしてしまうのではないでしょうか。

では野球だったらどうでしょう。バッターは3割打てば、相手のピッチャーは打者に脅威を感じ、味方もファンも期待をする、十分な成績です。10回打席に立って3回ヒットを打てばいいんです。

「プロ野球で3割打つことがどんなに大変な事か知らないから、そのような事を言うんだ」という意見の人もいます。

もしかするとその人は、たった30%しか見込みがないから、という理由でいろんな事を諦めたり、逃してきたのかもしれませんね。「大変なことだ」「出来ないかも」「無理だろう」とチャレンジする前に、自分で結果を出してしまったのかもしれません。

これは、成功率30%の仕事にどれだけの情熱を持っているか、どれだけ好きか、どれだけ手放さないでいられるか、という事ではないでしょうか。

以前に、ヒット商品を発売した会社を対象に、企画から発売までのプロセスを調査した書籍を読んだ時に、面白いことが書いてありました。

「ヒット商品のほとんどは、企画段階では、ほぼ全員が発売に反対をした」

という調査報告でした。ほぼ全員が反対したって事は、成功率30%どころではありません。市場調査をしてもまず売れる見込みがない、過去のデータで売れる見込みが少ない、といった理由の中で、提案者や責任者が、「ただ、これをやりたい、やってみたい」という、ひらめきと情熱が、ヒット商品の販売へと繋がったそうです。

「そば飯」をご存じの方も多いと思います。細かく刻んだ焼きそばと、ご飯と、辛目のどろソースの鉄板焼きで、スーパーの冷凍食品売り場に行けば、「そばめし」の名前で並んでいます。それまで関西の人にしかなじみの無かったB級グルメが一気に全国区になったのは、10年前のことです。

「そば飯を冷凍食品で」。という提案をしたのは、一人の関西の若手営業マンでした。自分が当たり前のように食べていた「そば飯」は関西の人にしか馴染みが無く、「焼きそばとご飯を混ぜただけの商品が売れるはずがない」と、社内の大反対にあいました。「何を馬鹿なことを」と誰も取り合ってくれなかったのです。

しかし提案をした彼は、「こんなに美味しい物が冷凍食品で手軽に作れるようになれば、絶対に売れるはず」と思って、粘り強く一人一人を説得しては、「そば飯を冷凍食品で」という夢を決して捨てませんでした。「そんなに言うならやってみればいいじゃないか」と言われるまで、何十日にもわたって提案を続けたのです。

ほぼ一人での仕事です。最初に冷凍食品として出来上がった試作品は、実際の鉄板焼きのそれとは、ほど遠い物でした。発売する物は、鉄板焼きのそば飯と同じ物でなければ売れない。「ほら見ろ、若造が」とは言わせない。彼は自分が納得のいく味や食感のそば飯が出来るまで試行錯誤を繰り返し、販売開始までずっと付きっきりでそば飯に愛情を注いだのです。

1999年秋、当初「売れるはずがないだろう」と思っていた会社側は、「売れるとすれば、馴染みのある関西地区だろう」という理由で、関西限定で発売を始めました。しかし、販売してみてビックリ! 売れに売れまくったそば飯は、翌年には一気に全国販売へ。

ニチロ食品の冷凍米飯類総合の売上が、そばめし単体で前年比25%増。製造が追いつかず、2000年末~2001年初めまでの1か月間は、販売を中止させていたほどの人気食品となったのです。

西部グループの創始者、堤義明さんは、こんな言葉を言っています
「全員が賛成したら、その企画は危ない」

「プロ野球で3割打つことがどんなに大変な事か」。
自分が好きなこと、情熱を注いでいること、夢中になっていること、楽しいことをやっている間は、その本人は「大変なこと」とか、「努力をしている」とは思っていません。

「今を楽しく生きて成功を引き寄せる」思考の持ち主は、苦労や努力はしません。成功までの課程で、自分がする事の全てが、その人にとっての喜びなのです。本人は苦労や努力と感じていないのです。しかし多くの人はその姿を見て「苦労や努力する事こそ成功の秘訣だ」と思いこむのです。

「そばめし」は、企画段階でたった三割の賛成ももらえなかった商品です。
人生の3割バッターを目指すか、諦めるかは自分次第です。

↓ いつもクリックで応援をしていただきありがとうございます!
人気ブログランキング
人気ブログランキングへ


nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。