捨てよう! 5-3 [捨てよう]

私が学生の頃の話です。友達と4人でお酒を飲んでいいて、友達の一人が酔いつぶれてしまいました。私の家が近かったので、みんなで私の家に連れていくことに。

酔いつぶれたA君は、私の部屋で寝ていて、しばらくすると「気分が悪い」といって、ベランダで吐いてしまいました。

このときの事を母が記憶していて、時々話題にします。母の話の内容は

「お前は学生時代に飲んで帰ってきて庭で吐いた。」

というものです。同じ出来事の記憶が私と母では異なっています。

おもしろいので、学生時代の友達が集まった時に、「あの時の事だけどさあ」とみんなに話を聞いてみました。

するとA君は、「お前が酔いつぶれて自宅のベランダで吐いた。」と話し始めました。私は酔いつぶれていません。「いやいや、Aが潰れたんだよ」と話をすると、B君が「おれが潰れて吐いたよ」と告白しました。

不思議ですね^^; 同じ出来事の記憶がみんな違っているのです。思いで話をすると、みんなが同じ記憶を共有している場合と、そうでない場合があります。同じ記憶でも細部が人それぞれ違っているなんて事もあります。

アメリカで記憶に関するある実験がありました。空からパラシュートをつけた箱を草むらに落下させます。その後サイレンを鳴らして車が駆けつけます。ユニフォームを着た警備員がロープを張って落下現場を隔離します。現場は高い草に覆われていて、ロープの外からは見えません。途中で草むらの中から少し駆け足の警備員が出てきて走り去ります。その後、パラシュートと箱を解体して、二人がかりで解体した荷物を運ぶ人が出てきます。解体した箱はパラシュートがかかっていて見えません。その後、ロープを外して現場を開放します。

翌日、ロープの外に集まった野次馬を捜して、どんな事があったのかを聞き取ります。
空から何か落ちてきた
サイレンが鳴った方に行くとロープが張ってあった
警備員が駆け足で出てきた
2人係で何かを運んでいた

といった証言が得られました。1ヶ月後に再度そのときの事情を聞き取ります。
軍事的に重要な物が墜落してしまったらしい
軍が駆けつけて非常線を張った
一人男が逃げた。
一人の軍人が走って追いかけた
落下物は厳重に覆われて運び出された

半年後に再度聞き取りをします
UFOが墜落したらしい。軍も関係した実験だったらしい。
大勢の軍人がやってきて現場を取り囲んだ
宇宙人が逃げるのを誰かが追いかけて行った
UDOの残骸が運び出された。
布にくるまれた宇宙人の死体が担架で運び出された。
軍が去ったあとの現場をみんなで見て、UFOの残骸を拾ったヤツが居る
長く現場にいたヤツは倒れた。

「彼等は大げさに話を作っていったんだ」と思う人もいるでしょう。

しかし、証言をした人たちは嘘を言っていません。そのように記憶を再構成したのです。実験は、後日テレビでUFO番組が放送されるのを狙って行われました。お互いに話し合う度に、お互いの記憶の断片をつなぎ合わせて、都合のいい内容に作り替えて、再度記憶し直したのです。

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