自分を壊せ! 10 [自分を壊せ!]

読売ジャイアンツの内野手、小笠原道大選手は、豪快なフルスイングでファンを魅了します。フルスイングでありながら、あらゆる球に対応する柔軟性は天下一品。

7歳から始めた野球ですが高校通算本塁打は0本。ホームランバッターのイメージはありません。現在は、3割30本100打点を稼ぐチームの主軸です。過去、MVP2回、首位打者2回、本塁打王1回、打点王1回、最多安打2回、最高出塁率1回、ベストナイン7回、ゴールデングラブ賞6回。

「何が変わったの?」「どんな転機があったの?」「打撃開眼のキッカケは?」とインタビューされた小笠原選手は、

「何も変わっていません。今までの積み重ねです。子供の頃から携わってきた野球の一つ一つ、どこが抜けても今がないんです」

と答えていました。プロ野球選手みんなが、子供の頃から素質や才能に恵まれているわけではないのですね。打撃開眼も、突然何かが変わったわけではないのです。常に成長をしてきたのでしょう。成長とは変化です。常に新しい状態に変化することを受け入れることです。

そんな小笠原選手は恐妻家で知られています。「年俸を全て奥様が管理して、小笠原選手自身はサラリーマンの様な生活をしている」なんて話が有名になってから恐妻家というイメージが付いたのかもしれません。

ところが小笠原選手は自分の家庭生活についてこんな事を話していました。

「ぼくは家庭の中で、野球を中心に我が侭にやらせてもらっている」

プロ野球選手の妻ともなると、起きる時間や食べ物の管理をしなくてはいけません。その日の成績に影響が出ないように機嫌を取ることもします。

小笠原選手は自分の夢に向かって好きなことを好きなようにやっているのでしょう。そこには金銭欲等といった、「むさぼり」はありません。余計なことに気を取られて本当に自分が望む物に焦点を合わない、なんて事がないのでしょう。

小笠原家ではシーズンオフになると、家庭内の立場が逆転するそうです。例えば、シーズン中は朝起きたら枕元に用意してあった着替えも、シーズンオフになったその日から用意されなくなるそうです。シーズンオフは奥様は家庭内で自由に振る舞います。そんな家庭内のことを

「1月から10月まで、妻には『自分の時間』はない。自分の野球人生をサポートしてもらっているので、『一年間ありがとう』という気持ちを込めてシーズンオフにお返しをしています。」

と語っていました。全て感謝の気持ちで奥様に接するそうです。小笠原選手は、野球以外のことは奥様に全て譲っているのですね。

成功者は「譲る」というゲームを楽しんでいます。

人間関係のゴタゴタは、他人をコントロールしようとすることから始まります。自分の価値観に合わせて人が動かないと不機嫌になります。人間関係の争い事は主導権の奪い合いです。あれもこれも全部自分の思い通りにできたらどうなるでしょう?

それは、常に一人で囚人を見張っていなければならないような、看守をやるようなものです。全てを自分で監視していなければ気が済まず、自分がやりたい事をやっている時間なんてありません。

自分は自分。自分の人生を生きている。
他人は他人。他人の人生を生きている。
お互いを尊重して仲良く生きている。

自分が「自分」と思っている存在は、本来の自分に、信念や価値観、思い込み等といった、服を着ているようなものです。「あれも着てみたい、これも着てみたい」と、むさぼって、沢山着すぎた服で自由に身動きがとれなくなってしまいます。「主導権を取ろうとしている人は自分の仕事を代わりにやってくれているんだ」ぐらいの気持ちで譲ってしまうゆとりを持つことが大切です^^

↓ いつもクリックで応援をしていただきありがとうございます!
人気ブログランキング
人気ブログランキングへ

どなたでも参加できます。
人生ゲームを楽しんでみませんか^^

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 1

夏炉冬扇

お早うございます。
人生人さまざま。お互い尊重しなくちゃと思いますが、やっぱり厭な人も。
今から畑です。
by 夏炉冬扇 (2010-11-17 08:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

自分を壊せ! 9自分を壊せ! 11 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。