自分を壊せ! 12 [自分を壊せ!]
成功者は「譲る」という遊びをしています。「常に不足している」という思考が、「無い」という現実を引き寄せます。訳もなく「ありがたい」と思って出す行為は、「私には足りている」という行為なので「有る」という状態を引き寄せる事が出来ます。
成功者は、満たされているので譲ることが出来るのではなく、譲るから満たされています。彼等は、「譲るから満たされる」という事を、親の自分に対する態度から学習し、心の習慣としてきたのです。
しかし大方の人が、「有るから出せるんだ」と思い込んでいます。「出すから入ってくる」という経験をほとんど持っていないので、現実には「出す」という行為ができません。
海外で増えている、鉄格子の無い、ごく普通の生活が出来る、新しいタイプの刑務所の成功例は、「普通の生活があるんだ」という経験をする場所です。罪を犯した人達は、育ってきた環境の中で、奪ったり、傷つけたり、暴力を振るう様な人間関係しか経験してこなかったのです。
働いて収入を得る、お互いに助け合う、スポーツや音楽に触れる、そんな普通の生活に触れ、「みんなと同じ様な普通の生活を、より心の豊かな生活を手に入れることが出来るんだ」という経験が、再犯防止となっているのですね。
ルールを作って「いけないことだ」と罰を与えて注意することは簡単です。一般人の常識を持って、「私達のルールが正しい、お前が間違っている」と言うだけなら簡単です。新しい刑務所は、罪を償わせるよりも、みんなが暮らしやすい社会を作って行くにはどうしたらいいのか、という視点に立って作られています。
例えば会社で部下のミスを指摘して、怖い顔で叱ったり脅したりして、力任せに育てる方が簡単かもしれません。目先のことだけを考えたら効率のいいやり方かもしれません。しかし「威圧」という刺激、「やらされている」という感情は、脳内からアドレナリンを出し、交感神経を刺激して、様々な障害となります。
筋肉は萎縮して思うように動かなくなります。自分の持っている能力を出すことが出来なくなります。オリックスバファローズの田口選手のスローイング障害は、こういうことだったのではないでしょうか。「失敗をしないように」と気にして、マイナス思考で物事を捉えてしまうような言い方、接し方は、お互いの為にならないことまで抱え込んでしまっています。
ついつい出てしまう愚痴や批判、「こうであるべきだ」「当たり前だ」「習わしだ」といった信念、自分の中の「正義」を守る事とは、全く逆のことをする必要があります。これまでと同じ事を繰り返していれば、これまでと同じ結果しか受け取れません。
「譲る」という行為は、「満たされている」「足りている」という行為です。自ら「譲る」という行為をすることで、「愛される」「受け入れてもらえる」という現状を引き寄せるという事を、どんどん自分の経験にしていくことが重要です。
さて、「譲る」とは、具体的にどんなことをしていけばいいのでしょう?何を譲るのでしょう?
人気ブログランキング
どなたでも参加できます^^
こんばんは。
心の余裕ですね。精神的にリッチ。そうありたいです。
by 夏炉冬扇 (2010-11-19 18:09)
★夏炉冬扇さん
「ゆとり」ですね^^
夏炉冬扇さんは沢山のゆとりを持っているように感じます^^
by ラッキーストライク (2010-11-21 01:49)