過去の思考を切り離す –3 [思考の手がかり]
7年ぐらい前でしょうか。よゐこの浜口優さんが、ゴミ屋敷のゴミを片付けるというテレビ番組がありました。
面白い番組だったのでビデオに撮っておいたものを母にも見せて、「なんでこんなにゴミを溜めておけるんだろうねえ」と聞くと、母が「まさか自分はそんなに酷くない、と思っているだけで、人間は皆似ているものだよ」と話していました。
私が一人暮らしを始めた時は、トラック一台分の荷物を持っていきました。実家に戻るときに、引越し屋さんに見積もってもらった荷物の量はトラック2台分でした。
「必要のない物は捨てよう」と思ってゴミをまとめてみたのですが、荷物は減りそうにもありません。
そんな時、ゴミ屋敷のテレビを思い出しました。
その家のおばあさんは、毎日のようにゴミ捨て場からゴミを拾って、その量は2階建ての家は天井まで高く積まれたゴミで埋まり、溢れたゴミは玄関にも、庭にも、家の外の道までも埋め尽くされていました。
そんな家を浜口さんが、おばあさんと心通わせて、ゴミを掃除していく。きれいになっていく過程で、おばあさんの顔は穏やかになって、笑顔がみられるようになる。番組の最後に、浜口さんが「お母さん、背が伸びたなあ」と言っていたのが印象的でした。下を見て背中を曲げて、拾ってきたゴミを食べて生活していた、小さなおばあさんが、背筋も伸びて笑顔でイキイキとしていました。
引越しの荷物がトラック2台分である事を想像すると、「なるほどね。人間は皆似たような生き物なんだ」って感じましたね。拾ったか、買ったかの違いだけで、執着心には変わりません。
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