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アスリートに学ぶ2-6(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

「自分を知る」
衣笠選手は、自分を見失ってしまった為に重度のスランプに陥ってしまいました。「上手くいかない」そんな状態から抜け出すためには自分自身を知る必要があります。その事を、衣笠選手は「自分のスタイルを知る」という言葉で説明をしています。

「理想としている自分の姿」あるいは「なりたい自分の姿」と「今の現実の自分の姿」その落差に気づいたのです。相手投手はライト打ちをしようとしている衣笠なんて怖くない。人は「今現実の自分」を見ている。今現実の自分がどんな姿を演るかで、相手も変わってくる。

衣笠選手は自分自身の姿を知って、自分の姿を取り戻した時に、スランプから抜け出したのです。だから、骨折を負って打席に立った時でさえ、力いっぱいにバットを振ったのです。

「自分を知る」という事はとても大切なことです。多くの人が惰性のままに自分の思考を放置しています。自分を知らないと渦中にはまったままで抜け出せなくなってしまいます。

ノートをつけましょう。一日の自分の思考をその都度メモに取って、自分自身を知るのです。自分がどんな思考をし、どんな言葉を発しているのか。それが自分のなりたい姿なのか。毎日のトレーニングが自分を作っていきます。

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衣笠選手の引退試合は、公式戦ではなく、引退後翌年の1988年のオープン戦でした。この年の公式戦に出ることは無いので、キャンプに参加していませんでした。引退試合で、サードのポジションについた衣笠選手は、相手チームの打者がバッターボックスに立った瞬間「怖い!」と思ったそうです。

何年もの間、当たり前に内野の守備をしていたのに、練習をしないでサードの守備に入ったところ、「俺はこんなに怖いところを守っていたのか」と思ったのです。

衣笠選手は意識的であれ、無意識であれ、現役時代は常にイメージトレーニングをしていたのでしょう。それ故に、あんなに怖い守備も平気で守れていたのでしょう。現役選手としてのイメージを手放したとたんに「怖い」と感じたのです。常日頃の練習は、全てが自分の為のイメージトレーニングとなっていたのです。

私たちも常日頃のトレーニングで自分を作っていきましょう。

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アスリートに学ぶ2-5(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

今回の「アスリートに学ぶ」は、「創造」「愚痴」「自分を知る」がテーマです。

「創造」は勿論、広島カープのチーム作りです。チームの誰もが「昭和50年代は広島カープみんなで花を咲かすんだ」「今のジャイアンツの姿は、将来の自分たちの姿なんだ」

自分たちが花開くイメージをしっかりと持って練習に励む事で、3年間連続最下位だったチームが、まさしく昭和50年に、念願の初優勝を果たし、この年から広島カープの快進撃が始まったのです。これが広島カープの創造です。

「愚痴」を言わない。例え「痛い」という言葉であっても、「これから花を咲かせる」という創造から、マイナスの要素を徹底的に排除していったのです。練習であっても試合であっても、グランドに立ったら「痛い」も「辛い」も「苦しい」も言わない。

本当に痛くても、愚痴で「痛い」という事であっても、マイナスの要素を排除したのです。マイナスの要素を排除していくことで、自然とプラスの要素だけが残っていったのです。

言葉は人生を作ります。病気や、消極的、反発的な言葉は、そのまま自分の人生となっていきます。大方の人は、当たり前のようにマイナスな言葉を発してしまいます。

「忙しい、疲れた、ムカつく、難しい、つまらない、できない、まずい、きたない、困った、苦しい、痛い、辛い、寂しい、嫌だ、ダメだ、お金がない、もう年だ、大変だ、まいった、やりたくない、不幸だ」等々。

こうした愚痴というマイナスの要素は、自分の夢に対して、ブレーキをかけてしまいます。

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アスリートに学ぶ2-4(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

「結果が欲しかった。その為に自分を見失ってしまった。ヒットだけが欲しかった。ライトに打てばヒットになる確立が高い。バッターボックスに立つと、ライト打ちの下手なオレが一生懸命ライトに打っている。」

「ピッチャーが何を怖がるか、嫌がるかは、ホームラン。バットを振り回して当たればホームランになるかもしれない。衣笠という選手はライトにホームランを打たない。そのバッターがライト打ちをするという事は、ピッチャーが安心して投げる。僕はますます追い詰められる。本来打てる球も打てなくなってしまっていた」

衣笠選手の事を良く知らない人の為に説明をすると、衣笠選手は「当てる」バッティングを全くせず、常にフルスイングで打席に臨んでいました。とにかく全力でバットを振るのです。だから三振の数も凄い。ホームランか三振か、「当たればホームランになる」と思わせる衣笠選手のスイングは、ピッチャーにとって脅威でした。

衣笠選手は
「スランプの事で頭がいっぱいになって、とにかくバットを振っていないと落ち着かない。だから練習をする。練習では自分のイメージでバッティングができる。ところが、試合で打席に入ると、まったく違う事を考えていた。自分の姿を見失って、ただ、ヒットを欲しがった。」と話していました。

3ヵ月後のデッドボールによる骨折で、今度は連続出場記録の方も途絶えてしまう危機に直面した話は前述のとおりです。骨折を負って打席に立った衣笠選手は、力いっぱいの渾身のフルスイングをしました。

「1球目はファンのために、2球目は自分のために、3球目は西本投手のためにスイングしました」

「怪我をしているくせに」と、記録の為に出てきたと思って見ている中で、「これが衣笠祥雄だ」と自分自信を取り戻し、力いっぱいにバットを振った衣笠選手に、誰もが拍手を送ったのです。

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アスリートに学ぶ2-3(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

実は、骨折を負っての試合出場を遡ること3ヶ月前、昭和45年10月19日から始まった連続フルイニング出場記録が途絶えてしまっていたのです。

当時三宅秀史さんの持っていた当時の日本記録700試合連続フルイニング出場に、あと22試合と迫ったところでしたが、衣笠選手のスランプの為にスタメンから外されてしまったのです。

この時スタメンを外される事になった衣笠選手の荒れようは凄まじいものだったと伝えられています。

記録が途絶えてしまった為の怒りと捕らえる方が多いのですが、衣笠選手は、引退後のインタビューで、「あと22試合だったら出してくれよ、という気持ちはなかったのですか?」という質問をされて、

「そんな気持ちは、もうなかった。これ以上やったら気が狂うと思った。地球が爆発してなくなってくれれば、明日オレは野球をしなくていいのに、と思っていた」と答えています。

根本監督から受け継いだ教えで、自分からは「休ませて欲しい」とは言えない。その判断は監督がする。監督がスタメンで使い続ける限り試合に出場しなければならない。一試合、一試合の積み重ねが新記録に迫っている。

古葉竹識監督は、記録の為に衣笠選手を使い続けても、チームの為に衣笠選手の記録を途絶えさせても、誰かしらに責められる状況の中、衣笠選手をスタメンから外す苦渋の決断を下しました。

スタメンを外される事が決定した衣笠選手の荒れようは、自分のスランプに対する気持ちだったのです。衣笠選手は、当時のスランプの様子を次のように話しています。

「結果が欲しかった。その為に自分を見失ってしまった。ヒットだけが欲しかった。ライトに打てばヒットになる確立が高い。バッターボックスに立つと、ライト打ちの下手なオレが一生懸命ライトに打っている。」

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アスリートに学ぶ2-2(創造、愚痴、自分を知る) [アスリートに学ぶ]

衣笠祥雄さんは、現役生活23年、2543安打、504ホームラン、昭和62年10月22日の現役引退まで2215試合連続出場(当時の世界記録)を果たしました。根本監督の教えで、グランド上では愚痴でも「痛い」「辛い」等とは言わず、その積み重ねが、驚くべき記録になったのです。

昭和54年8月1日 広島-巨人戦
7回に西本聖選手が投げた球が衣笠選手に当たって倒れました。診察の結果は「左肩肩甲骨の亀裂骨折」で全治2週間。ここまで衣笠選手は、8年以上の間、連続試合出場を続けてきました。

投げた西本選手は、衣笠選手の記録が途絶えてしまったと思って、涙ながらの謝罪の電話を入れました。診断の結果を聞いた衣笠選手は「明日は試合に出られない」と覚悟を決めたそうです。

ところが、古葉監督は深夜に衣笠選手に電話を入れました。

「明日も試合に出るつもりで来い」。

翌日、衣笠選手は包帯をぐるぐる巻きにした姿で球場入り。7回裏1死後、衣笠選手が代打で姿を現すと、場内は騒然となりました。

「打てる見込みのない衣笠選手を使うのは、連続試合出場という記録を優先した起用ではないか」。

同じ広島ナインでさえ、そう思っていました。

しかし衣笠選手は、力いっぱいの渾身のフルスイングをしたのです。結果は3球三振。衣笠選手の力いっぱいの三振に、広島ファンも、巨人ファンも、巨人ベンチからも拍手が送られたのです。

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