捨てよう! 5-4 [捨てよう]

このような記憶の再構成は、ごく普通の人間の状態です。人は「覚えられない」「記憶が曖昧である」のが、当たり前なのです。

1973年の「ウォーターゲート事件」で、証言に立ったディーンという人物は、わざわざ「私の証言はテープレコーダーのように正確です」と語ってから証言を始めたそうです。

後日、ディーンと事件の当事者のニクソン大統領の会見の時にテープレコーダーが回っていたという事実が判明しました。

ディーンの証言とテープレコーダーの内容を確認したところ、ディーンの証言の多くが「再構成」された、つまり自分の都合の良いように組み替えられた記憶だということが明らかになりました。

しかし、ディーンの証言の大筋である「ニクソンが事件のもみ消し工作をした」という事実自体は正確であったため、この証言は証拠として採用されたのだそうです。

同じ記憶でも、整理された記憶は正確に残っている場合が多いと聞きます。試験勉強で覚えた単語や年号、元素記号などは、記憶の再構成がほとんどないそうです。

一方で、「あいつは偏屈者だ」「あいつは性格が悪い」という噂話を聞けば、そのような目で相手を見てしまうことがあります。「あの人は立派だ」という噂話を聞けば、だんだんと立派な人間であるかのように見えてくることもあります。

人間の経験の記憶は後から刷り込まれた情報で変化していくのです。記憶は曖昧だ、ということですね。曖昧になっていく記憶を思い出す度に、自分の都合のいい解釈をつけて、曖昧な部分を埋めて記憶し直してしまうのです。

本人に嘘をつく気持ちが無くても、「記憶は嘘つき」である場合があるのです。記憶の細部や、感情がからむ部分は、自分というフィルターを通して再構築されたものなのです。

多くの人は自分が経験してきた記憶を頼りに、予測を立てて行動します。時代が変わっても生活が変わっても環境が変わっても、経験から得た信念や思考習慣を手放せないものです。周りが変わっても「私」は変わらないように、変わらないように、と努力してしまうのですね。

私達には「今」しかありません。過去をやり直すことはできないのです。今を楽しむ事です。馬鹿になって子供に戻ったつもりになってみませんか?^^ 沢山の知らない事があって、新しい出来事にワクワクして、興味を持って興奮するのです^^ より多くを受け入れて変化を楽しむのです^^

私は知らないことの方が多いんだ
馬鹿になってなんでも経験してみよう
馬鹿になっていろんな事を教えてもらおう

こう思ってみれば、色々なことが見えてくるものです。「今」を選択するのも、「今」を生きるのも、自分自身ですよ^^

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捨てよう! 5-3 [捨てよう]

私が学生の頃の話です。友達と4人でお酒を飲んでいいて、友達の一人が酔いつぶれてしまいました。私の家が近かったので、みんなで私の家に連れていくことに。

酔いつぶれたA君は、私の部屋で寝ていて、しばらくすると「気分が悪い」といって、ベランダで吐いてしまいました。

このときの事を母が記憶していて、時々話題にします。母の話の内容は

「お前は学生時代に飲んで帰ってきて庭で吐いた。」

というものです。同じ出来事の記憶が私と母では異なっています。

おもしろいので、学生時代の友達が集まった時に、「あの時の事だけどさあ」とみんなに話を聞いてみました。

するとA君は、「お前が酔いつぶれて自宅のベランダで吐いた。」と話し始めました。私は酔いつぶれていません。「いやいや、Aが潰れたんだよ」と話をすると、B君が「おれが潰れて吐いたよ」と告白しました。

不思議ですね^^; 同じ出来事の記憶がみんな違っているのです。思いで話をすると、みんなが同じ記憶を共有している場合と、そうでない場合があります。同じ記憶でも細部が人それぞれ違っているなんて事もあります。

アメリカで記憶に関するある実験がありました。空からパラシュートをつけた箱を草むらに落下させます。その後サイレンを鳴らして車が駆けつけます。ユニフォームを着た警備員がロープを張って落下現場を隔離します。現場は高い草に覆われていて、ロープの外からは見えません。途中で草むらの中から少し駆け足の警備員が出てきて走り去ります。その後、パラシュートと箱を解体して、二人がかりで解体した荷物を運ぶ人が出てきます。解体した箱はパラシュートがかかっていて見えません。その後、ロープを外して現場を開放します。

翌日、ロープの外に集まった野次馬を捜して、どんな事があったのかを聞き取ります。
空から何か落ちてきた
サイレンが鳴った方に行くとロープが張ってあった
警備員が駆け足で出てきた
2人係で何かを運んでいた

といった証言が得られました。1ヶ月後に再度そのときの事情を聞き取ります。
軍事的に重要な物が墜落してしまったらしい
軍が駆けつけて非常線を張った
一人男が逃げた。
一人の軍人が走って追いかけた
落下物は厳重に覆われて運び出された

半年後に再度聞き取りをします
UFOが墜落したらしい。軍も関係した実験だったらしい。
大勢の軍人がやってきて現場を取り囲んだ
宇宙人が逃げるのを誰かが追いかけて行った
UDOの残骸が運び出された。
布にくるまれた宇宙人の死体が担架で運び出された。
軍が去ったあとの現場をみんなで見て、UFOの残骸を拾ったヤツが居る
長く現場にいたヤツは倒れた。

「彼等は大げさに話を作っていったんだ」と思う人もいるでしょう。

しかし、証言をした人たちは嘘を言っていません。そのように記憶を再構成したのです。実験は、後日テレビでUFO番組が放送されるのを狙って行われました。お互いに話し合う度に、お互いの記憶の断片をつなぎ合わせて、都合のいい内容に作り替えて、再度記憶し直したのです。

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捨てよう! 5-2 [捨てよう]

自分が正しいと思っている人は、自分の経験に沿わない事、異なった意見や、考え方に接すると反発します。

例えば、それまでの経験から「妻はこうあるべきだ」という信念が、働きたいという主婦を家庭に縛り付けたります。夫が見ているのは、目の前の妻ではなく、頭の中にある理想です。現実を見ないで空想を見ているだけです。働く能力のある妻であっても、そこを見抜くことができません。理想という満点主義は、相手を減点して物を見るので、良いところは見えてこないのですね。

(理想:人が心に描き求め続ける、それ以上望むところのない完全なもの。そうあってほしいと思う最高の状態。)

じゃあ、あなたはどうなの? 理想を突きつけられた相手は、理想を突きつけ返してきます。「あなただって○○じゃない」と、減点し始めるのですね。親子の関係であっても、上司と部下の関係であっても、あらゆる人間関係で同じ事態を呼び込みます。

結局「○○に違いない」「○○に決まっている」「○○であるべきだ」という観念が、自分の足を引っ張る結果となります

「正しい」とは「正すところがない」と言うことです。「変えられない」「変える必要がない」、ある完成した形です。自分が正しいと思っている事は、過去の経験や、信念、その時代に合った社会的な物の見方にしか過ぎません。

「人生を変えたい」「もっと楽しく人生を送りたい」と思っていても、潜在意識は、過去の経験や信念に基づいた選択を自動的にしてきます。そうです。「これまでと変わらない」のです。そのように自分の心にインプットしてきたのです。自分が乗っている船は、自分が行きたいと思う方向を向いていないということですね。

「自分が正しい」は完成してしまった状態なので、それ以上の成長がないのです。
「私は正しい」を捨てるには、自分が変化を受け入れていつも成長しているというイメージを創ります。

朝の瞑想・イメージトレーニングに取り込んでみて下さい^^

私はまだまだ若いです
私は常に新しい物事を受け取る準備ができています
私は、私がまだ知らない沢山の楽しい出来事を受け取る事ができます
私は常に成長している存在です
私の人生は常に好転しています
私は変化を楽しみます

自分と異なった物の見方や意見は、新しい宝の発見です。自分がやりたい事、望む人生があるなら、思考習慣そのものを変えていく必要があります。自分自身の手で船の舵を取るのです!^^

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捨てよう! 5-1 [捨てよう]

「私は正しい」を捨ててしまいませんか?

大方の場合、人は自分が正しいと思って生きています。相手が間違っている場合もありますし、経験者は、「こうすれば上手くいくのに」なんてノウハウや成功方法を持っていたりします。そのようなノウハウが役に立つことも多々あります^^

じゃあ、なんで捨てなくちゃいけないの?

「おれの言うことを聞いておけば間違いがないんだ」
「あなたがどう思おうと関係ない。自分の好きなようにする」

自分が正しいと思っている人は、自分の話や、自分が持っているノウハウを、相手に受け入れられない事が多くあります。

逆に、相手が役に立つ情報をせっかく教えてくれていても、自分の信念や経験に沿わないものを受け入れ難くさせてしまいます。せっかくのチャンスも、有益な情報も逃してしまうのです。

自分が正しいと思っている人は「自分が正しいと思っている人」を引き寄せます。自分が正しいので相手の話を聞けません。相手のやり方を受け入れられません。

そして、正しいと思っている人同士が喧嘩をし、争いをします。

「私は正しい」は、「相手が誤っている」と言っているようなものです。次第に相手の悪いところを探すようになります。自分が正しいので、心の中で相手を悪人にしていきます。

例えば「私は正しい」は、お金のトラブルを起こすことがあります。「支払ったはずだ」、「とっくに契約が終わっているのに何でお金が引き落とされているんだ」。説明書や契約、ルールを軽視して「○○なはず」「○○に違いない」「○○に決まっている」「○○であるべきだ」という思い込みで動きます。

自分が間違っていると分かった時に、反省ができません。説明書の書き方が悪い、説明の仕方が悪い、制度が悪い、と、自分が間違った事は自分の責任ではない、という考え方をしてしまいます。相手の悪いところを探すことで頭がいっぱいになってしまうんですね。

人生に起きてくる様々な衝突やトラブルの原因が自分自身であると言うことに気付けません。だって、私が正しいのですから、まさか自分がトラブルを引き寄せているとは思ってもいないのです。

あるいは気付いていても知らないフリをします。相手の弱点や欠点を見つけて、相手が間違っていることにしてしまえばいいのです。頭の中で相手をやっつける事ばかり考えている間に人生が終わってしまいます。

勿論これは極端な例です^^; しかし、誰もが「私が正しい」を積み重ねていくことで、情報や、思いやり、愛など、自分が得られ得るべき財産を拒否して、つまらない人生にしてしてしまう可能性があります。

では「私は正しい」を捨てるにはどうしたらいいのでしょう?^^

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捨てよう! 4-2 [捨てよう]

●私達は自分が歩いてきた道を振り返ります。そして「ああ、こうやって歩いてきたんだ」と、過去の経験を頼りに先に進みます。大方の人が、今歩いている道を外れないように歩いきます。過去と同じ道を繰り返したどります。

良い事も、悪い事も、似たような経験や思いを繰り返すのは、同じ道を何度も繰り返し歩いているのです。過去の失敗を振り返って、「今度こそは」と自分で新しいを選択したはずなのに、結果は似たようなものなる事があります。不思議ですね^^;

●朝起きて布団から出るか出ないか・・・。会社に行くか行かないか・・・。

「布団から出るのも、会社に行くのも当たり前。決めるまでもない。」と、思うかも知れません。しかし、日常のどんな当たり前のことも自分が決めているのです。

わざわざ布団から出るかどうかを、毎朝決めたつもりがないのは、その選択を潜在意識がやってくれているからです。脳にインプットされた思考パターンに従って、自動運転をしてくれるのです。もしも潜在意識という便利な物がなければ、私達は考えてる間に一日が終わってしまいます^^;

●「変化」とは、別の性質や状態に変わる事です。新しい別の状態に変わる訳ですから、古い物はなくなっていきます。大方の人はこの「変化」を恐れます。未知のものに対して先を予測し、恐れや不安を抱くのです。これから起こりうる様々な事を思い描いて、構えます。

長年の慣れ親しんだ習慣は心地良いものです。自分の思考習慣に沿って行動すると、ある程度先が読めるのです。例えその結果が不満であっても、「先が読める」「知っている」という事に、心のどこかで安心するのです。私達は心の習慣に従って、良い事も、悪い事も、一緒に引き寄せています。

日常的に繰り返し行ってきた役割、生活習慣、仕事等は、変化を恐れて代え難くなっていきます。

●さて、欲張りな「私」は、選ばなかった方に未練を残します。この思考はどちらを選んでも不満を感じます。人間は、その日一日、自分が思考しているような人生を送ります。

前と同じ事を繰り返して違う結果を得ることはできません。自分の選択した結果に不満を感じたら、「これで良かったんだ」と思い直します。自分が慣れ親しんできた日常を壊してしまうつもりになることです。

人生は自分の思考の結果を受け取る遊びです。自分の身近な一日を創造し、思い通りに生きて、満足していくことです。どんな一日を過ごすのか、どんなことに創造的になるのか、どんなことに喜びを感じるのか、自分の一日を創造し充実させていくことです。

自分に起きる出来事は全てベストタイミングです。受け取った結果に解釈を付けているのは自分の心でしかありません。好都合だと思えば好都合を、不都合だと思えば不都合を引き寄せるのです。

だから、ただ、ただ、「ありがたい」「おもしろい」「うれしい」と思うだけです^^

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